中村 啓太さん
北海道札幌市出身。東京のデザイン専門学校を卒業後、印刷会社を経て、コンサルティング会社に勤務しDTP・webデザイン業務に従事。大野にいながら東京の会社の正社員として在宅勤務をしている。古民家の蔵(改修済)に住みながら母屋をDIY中。
移住のきっかけは?
東京にいるときから田舎の風景を見てまわるのが好きで、よく出掛けていました。そのうちに引っ越してみようかなという気持ちが湧いてきて、2015年頃に本格的に移住先を探し始めました。金沢、能美、勝山、最後に大野。大野へ行く前に奥越前まんまるサイトさんに連絡したところ、知り合いの空き家を見せてもらえることになりました。スタッフさんが駅まで迎えに来てくれて、空き家に向かうまでの道のりにある田畑の感じがのどかで「あ、いいな」って。その日はよく晴れていて、途中で寄った神社から見た景色がすごく気に入ったんです。その後、見せてもらった空き家がコンパクトなのに細部にわたってオシャレだったのが決め手ですね。一目ぼれでした。その日のうちに住みたいと即決しました。
古民家を購入
地元の不動産会社を通して持ち主の方の了解はすぐに得られましたが、そこから住宅ローンとの戦いでした。最終的に大手銀行が貸してくれたのですが、古民家を住宅ローンで買う事例が今までなかったらしく、銀行からはとりあえず登記簿などの必要な書類を持ってきてくださいと言われました。あと私の場合、本当に大野に住むという会社との契約書が必要でした。それらを集めるのに1年くらいかかったのかな。東京と大野を行ったり来たりで、あっという間に時間が過ぎました。やっと審査が通って、おまけに改修費用も銀行が住宅ローン扱いにしてくれて、2016年の夏に正式に購入しました。
仕事について
会社は地方で在宅勤務するにあたって最初は渋ってました。ただ、それまでに在宅で育児をしながらという例があったので、その距離が伸びただけです。環境は変わりましたが、特に変化はないです。パソコンとネットさえ整っていれば仕事はできますから。
一日の過ごし方
仕事は平日の13時から21時まで。間に休憩を挟んでいます。午前中はDIYなど家のことをしたり、温泉に行ったり。お休みの日も同じような過ごし方ですね。あと近所の方からホウレンソウの育て方を教わって畑もしています。「これ使えやぁ」って耕運機まで貸してくれて。畑を起して、畝を作って、こういう間隔で種を蒔いて、と全部教えてくれました。収穫もちゃんと出来て、ほとんど食べてしまいました。次はトマトを育てています。
これからについて
とりあえず母屋を直さないといけないですね。それからひのき風呂にしたい。地道にひのきを買いそろえて、ぼちぼちと自分で直していきたいと思います。多分5年10年はかかりそうですね。
どんなところに住んでる?
富田地区蕨生
大野に来てから金銭面で変わったことはありますか?
大野にメインバンクがなく、お金をおろす時に手数料がかかってしまうので、クレジットカードで支払ったりして節約に気を付けるようになりました。
休日は何してる?
DIYや草むしりなど、家のことをしています。あとは「うらら館」に行ったり、大野を満喫しています。
他の移住者との交流は?
まだありません。
印象的なエピソードは?
平成29年度の大雪。もうダメかと思いました(笑)
雪が一階の屋根まで付きましたし、屋根雪下ろしも3,4回しました。近所の方がトラクターで雪を掻いてくれたので助かりました。
地域にとけこむためのコツは?
地域に溶け込むコツは行事に参加することにつきますね。
大野に住んで、うれしかったことは?
いただきものを良くもらうこと。タラノメの天ぷらを山盛りもらったり、たけのこの煮ものだったり、ふきの煮ものだったり…。野菜もたくさんいただきました。
逆に、辛かったことは?
平成29年度の大雪は辛いというよりしんどかったです。でも家から見た景色が抜群に良かったです。
大野の魅力を教えて?
素朴な大野がいいです。
先輩として後輩にメッセージを!
ぜひ一度大野に来てみてください。若い人だったら何回でも。ちょっと楽しむ程度でもいいと思います。不便なところもありますが、絶対気にいるはずなので一度来てみて下さい。気軽にね。