野上さんご家族

野上 裕高さん(右)
愛知県安城市出身。愛知県の一般企業に勤めた後、東京都の教員に。退職後、大野へ移住する。
野上 綾香さん(左)
神奈川県横浜市出身。東京都で教員として勤めていたが、移住に伴い福井県の教員に。現在は勝山市内の小学校に勤務中。

移住のきっかけは?

裕:愛知に住んでいた頃、大野の麻那姫湖青少年旅行村中島公園というキャンプ場を知りました。きれいな川があって遊ぶこともできるし、夜になれば広場に寝転がって星空観察もできる。すっかりハマってしまって、毎年、夏休みとGWの帰省の度に中島公園に寄ってキャンプをしていました。
綾:私も夫に連れて来られて、すぐにハマってしまいました。
綾:大野のまちなかの雰囲気がいいですよね。お城があって、黒い格子の家が並んでいて。
裕:あるとき、市内を観光していたら1人の少年に出会ったんですよ。
綾:7、8年前くらいかな。10歳くらいの子で、「なにしてんすかー?」って声を掛けて来て。「水が飲めるところを探してる」という話をしたら「じゃあ、僕が一番美味しいところを教えてあげる」と言って案内してくれたんです。「次どこ行きますか?」って言ってまちなかも案内してくれたんですよ。またあの子に会いたいな。
裕:本人も覚えていないと思うよ(笑)。
綾:私たちに子どもができたら将来、こういう子に育ってほしいね、こんな子が育つなら大野に住むのもいいねって。その子が最初のきっかけですね。

野上さんの写真
野上さんの写真
野上さんの写真
野上さんの写真

仕事について

綾:特に東京と福井とで違いを感じることはありませんね。あるとすれば東京の方が人間関係があっさりしてるかな。福井は土日が忙しいこともありますが、人と人とのつながりが大事なので頑張っています。

これから大野でしたいこと

裕:ゆくゆくはキャンプ場をやりたいなと思っています。それから自給自足まではできないけど、好きなものを育てて食べたい。息子が早く庭で植物や野菜を育てたいらしくて「畑はいつ?」ってよく聞かれます。息子が興味あるうちに実現したいですね。
綾:農業をするとかじゃなく手の届く範囲の野菜づくりくらいはできたら嬉しいなって思います。やっぱりそういうことを求めてこっちに来たので。
裕:それから住む家を決めなくちゃ。今は町家住宅(注釈)に住んでいますが、昔ながらの古民家に住みたくて、探しているんです。庭も畑もあるとうれしいなって思います。

どんなところに住んでる?

大野地区元町

大野に来てから金銭面で変わったことはありますか?

新鮮でおいしい野菜が安価で購入できるので、とても助かっています。

休日は何してる?

山や川に出かけたり、キャンプをしたり、家族で大野の自然を楽しんでいます。市内の湧水スポットにもよく行きます。

他の移住者との交流は?

おおのぐらし交流会が初めてでした。

印象的なエピソードは?

職場の近くで飼っている馬が道路に逃げ出した、という話を聞いたことです(笑)

地域にとけこむためのコツは?

無理やり何かしなくても結構つながっていく感じがあります。私たちの言葉遣いがちょっと違うので、大野の人と話していると「どちらから?」と聞かれることが多いです。そして「実は…」と返して盛り上がり、そこから関係が近づいていきますね。「大野に来てくれてありがとう」「雪で嫌になって帰らないでね」って言われます。

大野に住んで、うれしかったことは?

関わる人がみんな優しい人なので、それがすごく嬉しいです。
それから水、醤油、味噌、酒が美味しいこと。特に醤油が美味しい!
息子が東京にいたときと比べて水をたくさん飲むようになりました。

逆に、辛かったことは?

まだ冬を経験していないので何とも言えないですね。雪には苦労するだろうな、と思っています。でもその雪もできるだけ楽しみたいです。

大野の魅力を教えて?

城下町と名水、山、川、田んぼ、シバザクラ。シバザクラは移住して初めて気づきました。
そして大野で暮らしている方々の人柄。

先輩として後輩にメッセージを!

人の根っこを育んでいく最高の環境が大野にはあります。子育てをするならぜひ大野で!